カジュラホ②
カジュラホ遺跡群。つい170年前までは、ジャングルの中だったらしい。ここの遺跡は官能美を描いた彫刻がむちゃくちゃ精巧に作られている。お見事なり。
この街はとっても居心地が良い。宿は安い、飯も安い、街のサイズも小さくて、人の多さもほどよい。ん~、沈没ぅ。
カジュラホ・ガイたちは写真がお好き。チャリで離れの遺跡に行った帰り、「わしらを撮ってくれ」とカメラに群がるガイたち。人の良さもこの街の魅力。
とにかく通り過ぎてく人たちをずぅっと眺めてみた。歩く姿を見てると、彼らの美しさがひときわ際立つ。誰もかれもが胸を張って、まっすぐ前を見つめ、色鮮やかなサリーを纏いながら、裸足で地をしっかりと、かつ軽やかに踏みしめる。日本では、都会にも田舎にも見られない、独特のスピード感で。もはや存在がアートやな。
この宿、けっこう親日。カジュラホに着いたときに勧誘してきた怪しいおっさんも、オーナーも日本語ぺらぺら。日本語ぺらぺらはたいがい怪しいけど、どうやらここは親日がゆえみたい。ここのオーナーはかなりのお金持ちらしく、いくつもビジネスを手掛けてて、一年のうち半分以上はぶらぶらと海外旅行してるらしい。日本にもお店をいくつか持っているので、日本語が話せるらしい。店名が「NATRAJA」つう、神戸三宮にかまえるインド料理屋の名刺をいただいた。
また彼は、資格も弁護士から旅行ガイドまでいろいろ持っているのだとか。彼に聞いたところ、インドではガイドの資格は弁護士より難しく、権威あるもので、受験資格が30歳までという年齢制限や一度落ちたら数年間は再受験ができないことから、生涯1度か2度しかチャンスがない資格らしい。僕は、カジュラホに来るバスで会ったガイドを志す大学生くんを思い出した。大学生くん、がんばれ!
サトナ行きのバス。出発して10分くらいたったろか、ドンっと音がした。車内がざわつく。ドアが開くと「ママー、痛いよ~」と泣き叫ぶ、血だらけのおっちゃんが運ばれてきた。なんとこのバス、バイクを轢きやがった。急きょUターンして、病院へ。しばらくすると、再出発かと思いきや、バス停に戻ってきてしまった。そこで「今日はもう出ない」の一言。ちょい待たんかいぃ。次のバスではサトナ発の列車に間に合わない。ツーリストは猛反発。
1時間後、金はかかるがツーリスト同士で車をチャーターすることになった。このチャーター車がむちゃくちゃ飛ばしよる。おまけに道路が未舗装なので、しょっちゅう天井に頭をぶつける。なんか楽しくなって、道中はしゃいでた。結局バスで5時間かかるところ、2時間で着いた。
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